【日光白根山】関東地方最高の頂へ
9月27日、日曜日。
この日は全国的に天気が不安定で、その日に
最も天気の良い山に行こうと決めていました。
毎日天気図をにらみ据えて、
なんとか青空の可能性があったのは「日光白根山」。
とってもナイスな登山になる予感がしました。
ポイントは2つ。
●久しぶりの登山するメンバーでも無理なく登頂できるルートがあること。
●ピークは標高2500Mを超え、関東以北の最高峰というボリューム感があること。
他にも火口湖や豊かな植生、野生生物との出会い、神社など見どころ満載!
ナイスな山行になる事を確信。
さて当日。
日光白根山ロープウェイで山頂までのアクセスを
ショートカットできるため、山麓の駅に向かいます。
到着は朝8時過ぎごろ。山麓でも標高1400mあり、結構な肌寒さ。
ロープウェイを降りて歩き出してしばらくは身体を冷やさないよう、
標高2000メートルのロープウェイの山頂駅についても、真っ白け。。。
本来なら白根山のピークはここから見えるのですが、、
二荒山神社があるので登山客はお賽銭して、
安全登山を祈願します。
日曜日ということもあり、ツアーや、若い学生の姿も目立ちます。
活気ある登山ベースの様子に、自然と気分も上がる時間でもあります。
鹿害により植生が荒れているらしく、鉄製のゲートが設けられていました。
スタートはゆっくりゆっくり歩き始めます。
ルート序盤は、シラビソとコケが美しい樹林帯。
しっとりした空気が心地よく身体にまとってくれます。
なんとなくキノコっぽい匂いも漂います。
森林浴効果も高く、甘い良い香りが幸福感をもたらします。
そんな香りに包まれながら、フラットな道をサクサク進みます。
地面に目を向けると、可愛らしいキノコたちが登山道のあちらこちらに。
時期的に花は見れませんでしたが、
キノコの生命力、存在感は花にも負けないですね。
地面はふかふかのベッドみたいに苔が密集しています。
心地よい湿気を生んでくれる森の主役の一つです。
霧が晴れず、正直あまり撮れ高がなかったので、
シラビソのダンシングツリーで佇む、黒田君でもどうぞ。
多少ガスが晴れると、まだ色濃い緑の森が視界に入ってきます。
うっすら紅葉している部分も。
さて標高が上がってきました。
ここからは樹林帯から安山岩質の荒涼とした風景に変わります。
この日光白根山、断面図を見てみると綺麗に漢字の『山』の形をしており、
様相もガラリと変わります。
山頂は外輪山で構成され、最も高いところが白根山です。
また、『白根山』とは雪で覆われた白い峰の事で、
愛宕山とか、駒ケ岳みたいに全国に結構ある名前です。
近年も火山性地震活動があり、活火山でもあります。
そして外輪の中心火口に水がたまり五色沼になっています。
今回はピークハント後に立ち寄る予定でしたが、、、
ガスが全く晴れません。見渡してもガス。
風が吹き抜けてもしつこくガスが湧いてきます。
ガスだけでなく、にわかに雨も落ちてきたので、
上下シェル&ザックカバー装備。
せっかくのアイテムも、めんどくさがってザックに
入れたままでは意味がありません。
頂上まであと200メートルというところで、
一瞬、ガスが薄くなり、、!
思わず近くの小ピークに駆け出す黒田君。
この写真が一番空が青かった瞬間です。。
そして登頂。
本来であれば360°の展望と、山頂の巨石が織りなす
絶景が楽しめるのですが、ご覧のあり様。
山の天候はほんと、読むのが難しいですね。。
そして気を取り直して、食事タイム!!
標高の高い山では塩味が薄く感じる場合もあるので、
ちょっと濃いめのランチにしましょう!
1品目はクラムチャウダー。秋なんでキノコ多めの材料。
暖かいスープ、という要望があり、塩味も効かせられる料理をチョイス。
2品目はほっとサンド。
なんだかこうやって並べてみると、
登山のパッキングの効率とかは無視して
山ごはんはしっかり食べたい!という欲望が丸見えなわけです。
ところがここから、本降りの雨に見舞われ、、
写真はあまりありません(´;ω;`)ウゥゥ
おまけに調理を焦ったせいで(風のせいでもありますが)、
火にかけていたスープを鍋ごと倒し、
半分以上こぼす始末。。
その瞬間、メンバーの悲鳴は山頂にこだましました。。
なんとか残った食材で昼ご飯を済ますことはできましたが、
もろもろトータルで1時間半ほどもかかった上に、
なんともせわしないランチとなりました。
下山開始時には何とか小康状態で、
会話も弾みつつ、無事に降りることが出来ました。
同時に、反省点がいくつもある山行でもありました。
●天候が急変する日の登かもしれない日は、
食事をもっとスピーディに食べられるものにしよう!
●天候予測の精度をもっとあげよう!
●撮影機材の防水処理も忘れずに!
それでは近々、紅葉登山のレポートも上げたいと思います!
同行したスタッフのビギナーレポートも
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